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潰された柿

前々から困ってたというか気になることがあった。
毎朝家の前に潰れた柿が置いてあるのだ。
最初は嫌がらせかなと思ったけど正直心当たりがありませんでした。

その都度片づけてたのですが余りにも毎日続くのでいい加減嫌になり、
誰が置いているのだろうと、少し家の前の物音を気にするようになりました。

それからしばらく経って…朝の6時くらいだったか…
コンビニに行こうとして玄関の扉を開けたら、60歳くらいのおじいさんが前かがみに蹲っていました(急に扉をあけられたのでびっくりしているようでした)。

まあ案の定というか、毎朝家の前で柿を潰して置いていたのはそのおじいさんだった。
その人が言うには、柿を置いていた理由は応援しているという愛情表現がしたかったかららしい。
一体何のことだと思ったが、アシさんとの会話を聞いて
漫画を描いていることを知ってくれていたみたいです。

なのでもうやめてほしい、ということを伝えたのですが
おじいさんは酷く落胆した様子で、あなたには失望した、もう2度としない
おもむろにそう呟くとその場を去っていった。

それからはもう柿が家の前に置かれることはありませんでした。
正直ほっとした気持ちと一抹の寂しさを感じながら、またいつもの元の生活に戻りました。

それからしばらく経っておじいさんのことも忘れかけてきたころでした。
隣の部屋の人の扉の前に、潰れた柿が置かれてるのを発見してしまいました。
この部屋には確か子連れの主婦の方が住んでいた筈です(1度挨拶に来てくれました)。

またおじいさんの愛情表現が始まった…そう思いました。
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近所にスーパー銭湯があることがわかったので定期的に通うことにしたのですが
通う内におかしなことに気が付いた。
入り口付近の体重計に決まって同じ人が乗っているのだ。
あまりにもいつもいるので、気になって話しかけてみることにしました。


「もしもし、なぜあなたは毎日体重計に乗っているんですか?」
「…いえ実は体重が1日に1キロずつ減っていってるんです。
1か月前は60キロあった体重がホラ…」

体重計を見てみると…なるほどメモリは30キロを指している。

「しかしあなたを見てると、とても30キロには見えませんが…」
「そうでしょう?だから恐ろしいんです。
かといって減少は止まらないし、私の体に一体何が起きてしまったのか…」



「やはり減っていますね…」
「はい」
…3日後。やはりそこにいた男性に話しかけてみると
彼の体重はぴったり27キロになっていた。

「私は怖いんです」
「なぜですか?」

「0になったら私という存在が消えてなくなってしまうんじゃないかって…。
…もしこのまま消えてしまったら、あなたとここで会ったことを忘れないでいてくださいますか?
そうすれば少しは自分という存在がいたことが報われる気がするんです」
「わかりました」



1か月後、ふと男性はどうなったのだろうと思い立ち
銭湯の体重計を見に行ったが、もう姿はなかった。
おそらく体重が0になって消えてしまったのだろう。


本当にくだらない人だったなあ…と思いました。

ki.jpg
家の近くに金網に囲まれたただただ広大な平野がある。

同じ駅に住んでるチーフのアシさんがワークチェアをくれたので
どう運ぼうか迷ってるときに老人2人が車をだしてくれた。
車で向かう時にその周りの長い長い道を半周することになったので
その平野が何のためにあるのか聞いてみた。

「あそこには米軍の通信基地があるんだ。治外法権だからね。入ると米軍の兵隊が飛んでくるよ」

なるほど、よく見ればだだっ広い荒野にぽつぽつと鉄塔みたいなものが建っている。
でもこんな広大な土地使なのにアンテナ数個に小屋一つってどういうことなのか。

「施設は地下にあるんだ。地下に巨大な基地があるんだよ」

無事椅子を運び終わったので丁寧にお礼を言うと
また困ったことがあったら連絡してね、と言い残して老人たちは去って行った。

その夜、気になってたのでその施設を検索してみた。
wikiには概要だけであまり中身が描かれていない。あんな巨大な土地なのに…

そういえば彼らは何者だったんだろう。今度連絡したときは聞いてみたほうがよさそうだ。

プロフィール

塚本夢浩

Author:塚本夢浩
漫画歴:
~2013年。
・コミティアなどのイベントで創作男女やNLのジャンルを描いていました。

2014年。
・角川系列の少年誌に4本読み切りを描きました。

2015年。
・別冊少年マガジンに「限りなく完璧に近いミューズ」という読み切りを描きました。
・タマフルの「ムービーウォッチメン」バクマン回にて投稿したメールを採用して頂きました。

2016年~。
少年サンデーS・サンデーうぇぶりにて「星空のきみ」という漫画を平行連載中。

連載までは及川徹先生の所でアシスタントをしてました。
町山智浩さんやライムスター宇多丸さんの映画評論が好きです。

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